
ゆず香る里 高知県北川村
山の息吹と、香りの奇跡が生まれる場所。
太平洋を望む山あいに抱かれた北川村は、ゆずの聖地。昼夜の寒暖差が育む濃厚な香り、清流・奈半利川の恵み、そして手仕事が織りなす風景。
ここでは、人と自然が寄り添い、実生ゆずが丁寧に育てられています。
ゆずの花が咲く季節、村中が甘く爽やかな香りに包まれます。芳醇で深い味わいの実は、自然の叡智が凝縮された逸品。
北川村は、香りを育て、味わいを守り、想いを届ける――ゆずのふるさとです。

深き山々に抱かれた高知県北川村
ゆずの理想郷
四国・高知県の東の山あい。そこに、わずか人口1200人ほどの小さな村――北川村があります。
平均標高412メートル。雲をまとい、山々が折り重なるこの地は、豊かな雨と温かな陽ざし、そして昼夜の激しい寒暖差を併せ持つ、まさに“ゆずの理想郷”。自然の厳しさと恵みが共にあるこの環境こそが、香り高く力強いゆずを育むのです。
時代を超えて受け継がれてきた、ゆずとともに生きる暮らし。静かなる山里に、今も熱い情熱と誇りが息づいています。

幕末の志士が託した、ゆずの未来
中岡慎太郎と北川村、ゆず物語のはじまり
風雲急を告げる幕末の時代。土佐の山あいに生まれた志士、中岡慎太郎は、激動の時代を駆け抜けた英雄として知られています。彼が命をかけたのは、新しい国のかたち、そしてふるさとの未来でした。
その慎太郎が、若き庄屋見習いとして村を見つめていた頃。目にしたのは、山の斜面に自生する、野性味あふれるゆずの姿でした。冬の寒さにも耐え、凛として実をつけるゆずに、彼は希望を見出しました。
「この果実こそ、村を守る力になる」――慎太郎はそう信じ、村人たちにゆず栽培を奨励したと伝えられています。食料の保存や生活の糧として、ゆずが北川村の暮らしに根づいていく礎を築いたのです。

日本随一のゆず王国
高知県は、全国のゆず生産量の半数以上を誇る、日本随一のゆず王国へと成長していきました。
高知県全体の約4分の1ものゆずが、実はこの小さな山村「北川村」で育てられているのです。
数多の谷を越え、標高を上るほどに広がるゆず畑。その一樹一樹には、先人たちの知恵と努力、そして自然と向き合ってきた何世代もの情熱が宿っています。
北川村の大自然が育んだ、美味しさの源
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悠久の山々に抱かれた大地
北川村は、四国山地の深い緑に守られた、小さな奇跡の村。四季折々の表情を見せる山々は、豊かな水と肥沃な土を育み、命の営みを静かに見守ってきました。
ここで育まれる作物は、大自然の恵みそのもの。悠久の時を超えて、変わらぬ生命の輝きを伝えています。 -
奈半利川が育む、命の清流
北川村を静かに潤す奈半利川は、ただの川ではありません。日本一の鮎が泳ぐ清らかな水は、村の命そのもの。
その流れは果実に生きる力を与え、味に瑞々しい輝きを宿します。一滴の水にすら、自然の奇跡が息づいているのです。 -
手から手へ紡がれる、ぬくもりの物語
自然に抱かれ、恵みに感謝しながら生きる人々。一本一本の木に触れ、果実に語りかけ、受け継がれた技でそっと形にしていく。それは単なる生産ではなく、命を未来へと繋ぐための祈り。
北川村の味わいには、そんな静かな情熱と、自然への深い敬意が込められています。

北川村の大自然が育んだ、手作りの恵み
自然の恵みが凝縮された、北川村の実生ゆず。
山々に抱かれた北川村で育まれた実生ゆずは、風味豊かで力強い香りを持っています。
その自然な美味しさを余すことなく活かし、ひとつひとつ心を込めて作り上げました。
ゆずが持つ本来の力強さと爽やかさを、ぜひご堪能ください